たしかに似てるが。
イタリアのメディアでよく見かける人気外国人ベスト3(当社比)
- ジョージ・クルーニー(クルーニー兄貴はコモ湖に別荘をもっている。夏はそこで過ごすらしい。会いに行かなくっちゃ!)
- ジョン・トラボルタ
- ベニチオ・デル・トロ
この三人衆はCMなどによーく出ています。イタリアーナは濃ゆくてフェロモン垂れ流し系がお好みなのね。
トロ様は最近貫禄付きすぎ。『ユージュアル・サスペクツ』の頃が懐かしいっす。でもCMでは、映画ではお目にかかれないような爽やかな笑顔を振りまいています。
彼は今「マグナム」というジェラートのCMに出演中。ちなみにマグナムはチョコが濃厚で超うまいです。スーパーでオフェルタ(セールのこと)しているのを見かけると業者みたいに買い込んでしまうね。
で、このジェラートの広告がでかでかと車体に貼り付けられたバスがよく走っているんですが。
そのバスを見た連れ合いはひとこと。
「あ、古谷一行だ!」だって。
いるわけないじゃん…。
また別の日。
連れが私のiTunesからアラニス・モリセットを聴いていたので
「アラニス聴いてるなんてめずらしいねぇ。そのアルバムいいよー。」と言うと
「これ、あの映画の主題歌入ってる?モト冬樹みたいな人が出てたやつ。」
一瞬考えてから「・・・もしかしてその映画は、メグ・ライアンが出てる?」
「うん。」
「モト冬樹みたいな人って、ニコラス・ケイジのことかな?」
「うん、そう。」
かわいそう。確かに目でかいしハゲてるけどニコラス・ケイジがかわいそう。ハリウッド俳優も形無し。
さて、明日からフィレンツェ行ってきます!ステーキ食ってくるぜ−。
今年も夏バテ2010
暑いよー。暑いです。干物みたいになってます。
しかも今年に限って、東京と変わらないくらい蒸し暑い。なんなんだよう。「ヨーロッパの夏って日差しは強いけど湿気がないから、日本と違って過ごしやすいわ、ふふん。」って言ってみたかったのに!
ストップ温暖化!地球のためというより、自分に楽させたいがためにストップ温暖化!
うちは、こちらでは珍しくエアコンが付いているのでまだマシです。
建物が石でできているので、エアコンを取り付けるには穴を開けなければならず、それを許可する大家が少ないのです。エアコンがない家は、夏はなかなかの地獄。窓を開けると涼しいけど網戸がないので蚊との闘い(またこちらの蚊が凶暴ですごいんだわ…)、窓を閉めると室内は蒸し風呂。
なので、冷房があるというのはそれはそれはラッキーなことなんだけど、このエアコンの水漏れがひどいのです。夜にタイマーをかけて寝ると、朝には床が水浸し。さすがに困ったね、ということで、例のクソ大家に相談。
そうしたら「業者が「暑いから出張には行けない」と言っている。」だそうです。もう一回書いていいですか?「暑いから出張に行けない。」
なんじゃそりゃ。なんかもう、果てしなく脱力。
やる気のないイタリア人をやる気にさせるのは土台無理な話なので、今年の夏は修理を諦めて、エアコンの下にバケツを並べましたよ、ええ。
7月の始めに、ヴェローナに野外オペラを見に行ってきました。
夏季限定で、1世紀に建てられた円形劇場でオペラが開催される街として有名。同時に『ロミオとジュリエット』の舞台としても有名。実在の人物ではないんだけど、観光名所として「ジュリエットのお墓」とか「ロミオの家」があります。(写真がジュリエット像。右胸を触ると幸せになると言われていて、触られすぎてテカテカになっている。)
『ロミオとジュリエット』といえば、バズ・ラーマンのこちらのバージョンがけっこう好きです。クレアがかわいすぎる。若いっていいね〜とばーさんみたいな気持ちでニヤニヤしながら見ちゃいます。
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やれやれ。
イタリアの昨夜のニュースでは
「コマノPK外す→崩れ落ちるコマノ→喜ぶパラグアイ」
という編集映像が何回も流れてました。イタリアでは完全に「駄目な子」扱いでかわいそうなコマノ選手。
イタリアはすでに敗退なので、いまいちワールドカップは盛り上がりに欠けてます。イタリア人の夫を持つ知人から聞いた話だと、スロバキアに負けた日、夫は帰って来るなり「イタリアは今、喪に服している…。」と悲しそうな顔で言ったらしい。イタリア人は自分の国がサッカーに負けると「喪に服す」と表現するそうです。おもしろいけど、なんておおげさな!
私は興味ないんで試合はほとんど見てないけれど、マラドーナの動向だけは要チェック。アルゼンチンの勝敗はどうでもいいが、彼だけは気になる。なんであんなにおかしいの、あの人。国の代表監督としての公式会見で「俺は女が好きだ!今も金髪美女と付き合っている!」。ステキすぎる。クストリッツァのドキュメンタリー、やっぱり見ておけばよかったな。
さて、ようやくリハビリに入りました。
ああ〜、なかなか治らないよう!もう一ヶ月以上軟禁状態だよう!
ずっと家から出られず、やることもないし、さすがにうつうつしてきました。今週は体調も悪いのもあって、「ワタシ、コドクダワ…」とひとりぼっち気分満載でした。あれだね。ひとりで部屋にこもり続けてると、自分に酔うね。ちょっとひきこもりになる人の心理状態が分かったわ。不健康、極まりない。
こういう鬱っぽいときには『SNOOPY』が効くんだけど、今手もとにないのが痛いなぁ。読んだことない人はピンとこないかもしれないけど、あれは子ども向けマンガのふりをした哲学書です。
私は高校生のころに、春樹の『風の歌を聴け』を読んで、あの文体には衝撃を受けたけれど、主人公の「ぼく」には新しさを感じなかった。これと同類の主人公はシュルツがとっくの昔に描いてるよ、と思った。
チャーリー・ブラウンが抱えているのは、絶対的孤独なんです。子どものうちに諦念を身につけてしまった孤独。「Sigh」そして「Good Grief」。この少年のセリフが、なかなかどうして大人の心をクールダウンさせてくれるのです。
まったく我ながら打たれ弱くって嫌になるわ。やれやれ。
A peanuts book featuring Snoopy (1)
- 作者: チャールズ M.シュルツ,谷川俊太郎,Charles M. Schulz
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絶賛松葉杖中!
おなかがホームシックです。
実のところ、私は今までにホームシックにかかったことがない。小学校低学年から、夏休みになると一カ月近く国内外にひとりで飛ばされていたのだが、さみしいとか、帰りたいとか思ったことがない。
そこで体調を崩そうと、友達と喧嘩をしようとへこたれずに、ふんふんふーんと言ってるうちに帰る日になってしまう。まぁ、よく言えば楽天家、悪く言えば鈍感なんでしょう。
しかし。しかし、ここにきてホームシック。おなか限定ですけど。
一番食べたいものは「あんこ」です。餡の子どもで餡子!餃子じゃないよ餡子!素敵な黒いかたまり餡子!ああ、食べたいなぁ、どら焼き。寝言でも言ったらしい(まじで)。「く、くろまつ・・・」。
黒松というのはどら焼きの名前です。私の考える東京のどら焼き御三家というのがあって、そのひとつです。阿佐ヶ谷のうさぎや、東十条の草月、浅草の亀十。なかでも草月の黒松はあっさりのふんわりのでおいしいんだなぁ。
・・・だれか、買ってきて。
ところで。
誰にでも、その話を振られると(気持ちが)宇宙の遥か彼方をさまよっちゃうんだよねーという話題があると思います。ありますよね?あるはずだ。
私にとって代表的なそれは、血液型と前世(もしくは来世)の話。「私、Bの人とは合わないんだよね〜。」とか「Aに見えな〜い!」といった根拠のない思い込み。どうでもいい。血液型で人の性格なんて分かんないですよう!付き合いが浅いほど出がちな話題ってところが困ったもんです。気持ちがひゅるり〜っと飛ばされブラックホールに飲み込まれて戻ってこれなくなる。
そして、来世の話は最近耳にしたのです。何人かの既婚女性と集まったときのこと。「来世でも今のダンナと結婚したい?」興味ねぇ・・・。というか、来世ってあるんですか??ほんとならそこから始めたいところなんだけど、そんな答えをみんな求めてないのは分かっているので、かわいらしく「結婚したいです♡」と言ってみました。
オトナなので。鈍感な私にだって、気持ちが遠くに行ったってその場を取り繕うことくらいできるのさ。
あしもいたい。
どなどなどーなー こうしをのせてぇー
どなどなどーなー にばしゃがゆれるぅー
ここ数日、悲哀漂うドナドナが私のテーマソング。かわいい子牛は売られゆくのだよ。どなどな。
おなかが治ったと思ったら、今は左足が包帯ぐるぐるで松葉杖で歩いてます。すべって転んじゃったのさー。てへ。
先週の土曜日に、うちから一番近い総合病院の救急センターに行ってきました。こちらの病院デビューがまさか救急センターになるとは思わなかったわ。スタッフも患者も(当然)みんなイタリア人で、ER見てるみたいでおもしろかったです。
日本から来た人のなかには、言葉が通じないのや医療の違いが不安で、病院に行くのを断固拒否する人もいるって噂に聞きましたが、行ったほうがいいよ!病院は。相手はプロだし、きちんと対応してくれます。わからないなりに何とかなるもんです。
そんなわけで、静養中で家から出られない日々。船便が届いたときに、大量の本やDVDの詰め様に自分のことをあほかと思いましたが、送っといてよかった。
今回のひまつぶし3点セット。
- 作者: 杉浦日向子
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- 作者: 平松謙三
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ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!ダウンタウン結成25年記念DVD 永久保存版(10)(罰)浜田・山崎・遠藤 絶対に笑ってはいけない警察24時!!
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はらがいたい。
お腹をそうぜつに壊している。なにを食べても流れていく。絶食しかないな、絶食。毎日ジェラート食べてたからいけないのか。しんどいときは、やっぱり出汁や味噌汁が飲みたくなるねぇ。和食をまったく取らなくてもへっちゃらな連れは、「今日はだるいな…。」と言いながらピザを食べている。胃腸がイカれてるとしか思えん。
いつも行く銀行は、ちょいワルオヤジが受付をしてくれるのが楽しみ。「24」に出てくるクロエの元ダンナのモリスに似ている。はげてるけど、渋くてダンディーで素敵なのだ。
こちらでは口座の自動引き落としができないらしく、家賃や光熱費の支払いは銀行や郵便局に直接行かなければいけない。毎月窓口まで行かないといけないのは面倒だけど、モリスに会えるからまぁいっか、と思うようになった。
モリスもイタリア人なので御多分に漏れず事務作業がおそーいのだが、「Aspetto.(ちょっと待ってて)」とセクシーボイスで目を見て言われると、いいよいいよ、あなたのためならいくらでも待つよ、とついついラブな気持ちで許してしまう。
それにしても、ミラノの銀行はいつ行っても空いているのです。ATMも。みんないつお金を下ろしてるんだろ。日本みたいに、昼休みに制服着た店員さんが両替のために並んでるっていうのも見ない。だからあんなにしつこく小銭を要求してくんのか。なぞ。
週末はベルガモとトリノに行ってきました。
日帰りの旅、超たのしい!!ミラノは都会だから暮らしやすいけど観光するとこがない。古い街並みや小さい教会を回ったりして、ようやくイタリアに来たねぇという気分になった。
トリノでは、伝統的ピエモンテ料理を食べたくて、教えてもらって行ったリストランテが大当たりで、滞在時間はほぼ食べていた。野菜と肉が入った小さなラビオリがとてもおいしかった。
ドゥオモでは今年は聖骸布が公開されてました。聖骸布ってのは、キリストを処刑後に包んだ布のことで、篤い信仰の対象なのだそう。なぜか布におっさんの顔が浮き上がってきていて(調査の結果、キリストではなくて知らんおっさんの顔らしい)、私にとってはありがたいを越えてオカルトでした。
トリノは食べ物とお菓子がうますぎてステキなので、ぜひまた行きたい。
猫切れ。
ああ〜、猫さわりたいよ〜。薬切れならぬ猫切れだよ〜。
うちのパラッツォ(マンションのこと)は道をはさんで、別のパラッツォと向かい合って建ってます。なので、向かいの住人の様子がこちらからよーく見える。それで、ついつい外国の生活の様子が気になって、いつもじぃっと観察している。『裏窓』のジェームズ・スチュアートみたいに。
リビングで夫婦喧嘩をしていたり、ベランダでおねえさんがヤンキー座りでタバコ吸ってたり、住人全員に聞こえるくらいの大きな声で携帯で話していたり(イタリア人はどこでも携帯に出るし、周囲構わずでかい声で話す)色々とおもしろい。しかも、猫もうろうろしてるんです!窓から外を眺めていたり、ベランダから中に入れてくれーと鳴いている様子を見ては、冒頭のようにねこねこねこ〜と悶えてます。
猫は散歩させないから外ではなかなか会えないもんなー。かなしい。
先週は掃除に明け暮れていました。
今までの人生でこんなに掃除に勤しんだことはない。たしか角田光代の『対岸の彼女』もハウスクリーニングの話だったっけなぁと思いながら、ダスキンの気持ちで粛々と掃除の日々だった。
とにかく部屋がすさまじく汚かったです。入居前にクリーニングの業者が入ってないのは明らか。クソ大家が「前の住人はまるで掃除せえへんかった人みたいで、ほーんまに汚かったから、掃除が大変やったのよー。掃除した時にちょいちょい電気と水道を使ってもうたから、その分はそちらで負担してくださいねぇ。」と言ったのだけど、そんなに汚かったなら業者入れろや。高い家賃取って、適当な仕事してんじゃねぇぞ、このくそばばあ。
部屋をきれいにすると心もきれいになるっていうけど、私の場合どんどんドス黒くなっていくのはなぜかしら。悪趣味なアール・デコのうえに汚いなんて、ほんとありえねぇ。絶対引っ越してやる。