猫切れ。

あ〜、猫さわりたいよ〜。薬切れならぬ猫切れだよ〜。


うちのパラッツォ(マンションのこと)は道をはさんで、別のパラッツォと向かい合って建ってます。なので、向かいの住人の様子がこちらからよーく見える。それで、ついつい外国の生活の様子が気になって、いつもじぃっと観察している。『裏窓』のジェームズ・スチュアートみたいに。
リビングで夫婦喧嘩をしていたり、ベランダでおねえさんがヤンキー座りでタバコ吸ってたり、住人全員に聞こえるくらいの大きな声で携帯で話していたり(イタリア人はどこでも携帯に出るし、周囲構わずでかい声で話す)色々とおもしろい。しかも、猫もうろうろしてるんです!窓から外を眺めていたり、ベランダから中に入れてくれーと鳴いている様子を見ては、冒頭のようにねこねこねこ〜と悶えてます。
猫は散歩させないから外ではなかなか会えないもんなー。かなしい。


週は掃除に明け暮れていました。
今までの人生でこんなに掃除に勤しんだことはない。たしか角田光代の『対岸の彼女』もハウスクリーニングの話だったっけなぁと思いながら、ダスキンの気持ちで粛々と掃除の日々だった。
とにかく部屋がすさまじく汚かったです。入居前にクリーニングの業者が入ってないのは明らか。クソ大家が「前の住人はまるで掃除せえへんかった人みたいで、ほーんまに汚かったから、掃除が大変やったのよー。掃除した時にちょいちょい電気と水道を使ってもうたから、その分はそちらで負担してくださいねぇ。」と言ったのだけど、そんなに汚かったなら業者入れろや。高い家賃取って、適当な仕事してんじゃねぇぞ、このくそばばあ
部屋をきれいにすると心もきれいになるっていうけど、私の場合どんどんドス黒くなっていくのはなぜかしら。悪趣味なアール・デコのうえに汚いなんて、ほんとありえねぇ。絶対引っ越してやる。