フィレンツェ日記。

二回目のフィレンツエ。
行きの電車では、毎年夏に読むのが恒例行事となりつつある『半七捕物帖』。啖呵を切るシーンがかっこよくていつもしびれる。
さて、ステーキ食うとかはりきって言ってましたが、すでに夏バテ気味の私たちには無理な話でした。
胃が疲れているところ、はまったトスカーナ料理はパンツァネッラ(パンのサラダ)とリボリータ(パンのスープ)。こうやって食べると、まずくて固いイタリアのパンもイケるじゃーん。おいしいです。癒されます。


今回の旅では、「抱かれたい彫刻ナンバーワン」に輝き続けているダビデくんには再会してきましたが、激混みのウッフィツィ美術館は華麗にスルー。
ヴェッキオ橋を渡ってたどり着いたのはパラティーナ美術館。私はルネッサンス絵画に興味ないんで、美術館自体はまぁどうでもよかったんですが、その裏にあるボーボリ庭園がブラボー!!に気持ちのよい場所でした。
出口の手前にある亀に乗ったおっさんの銅像(「バッカスの噴水」という立派な名前があるが)。どすこーい。最後にこの彫刻を飾るなんて、人を小馬鹿にしているとしか思えない。


シエナにも行きました。
シエナいいよ。おすすめだよ。丘の上にあるので涼しいし、中世の町並みがかわいいです。
ナイスな坂道がたくさんあって「ああ、タモさんに見せたい!」「ここにタモさんがいれば・・・!」というセリフを連発するわれわれ夫婦。どんだけタモリ好きなんだよ。


ピサにも行きました。
遠くから見る斜塔が好き。手前にあるドゥオーモがまっすぐ建っているため、斜めが際立つ。うしろからひょこっと顔を出して「こんにちはっ」って言ってるみたい。
てっぺんにたなびいている赤い旗が馬鹿っぽくていい。ハタ坊かよ。斜塔だジョー。


そういえばピサに向かう電車のなかで、火事がありました。
なんか煙くない?と乗客が騒ぎ始めたところ、列車が止まって消火活動が始まった。食堂車かなぁ。窓から消火活動を眺める乗客たち(「世界の車窓から・トラブル編」)。
そして、なんの説明もアナウンスもないまま30分くらい停車して、なにごともなかったかのように列車はまた走り始めました。もうこういうのにも動じなくなったね。慣れてきたな〜。


明日からはローマから南下します!