自制心をください。

kanoroot2009-06-03

30日(土)
DVDで『ノーカントリー』を見る。あー、これ、スクリーンで見たかったなぁ!
コーエン兄弟がコメディ色を一切廃し、シリアスに徹した作品。原題『No Country for Old Men』。時代の変化に伴い、過去の道徳観や正義が通用しなくなってしまった国アメリカで、老いゆく者は何を信じて、何を目指していけばいいのだろうか。希望を描こうと思えば描けたはずだったけど、敢えて話は暗闇の中でぷっつりと切れた。彼らの映画はいつも、どうしようもない暴力を提示しながら、観客に答えを、未来を、丸投げにする。「ここまで描いたから、あとは自分で考えろや。」という姿勢がとても好みだ。
しかしなんなの、あのおかっぱ男。なんなの、あの殺人道具。

「ちょっと、じっとしていてください。」・・・シュボッ。---ドサッ。

・・・って、ええ〜?!って声をあげちゃったじゃん。躊躇なく人を殺して行く様はぞっとするけど、異常なまでの生真面目さが、さらに恐怖感をあおる。レクター、ジョーカーに次ぐ、最強殺人鬼、現る。


31日(日)
池袋に行く。弟とkj嬢と、飲茶食べ放題&外市
姉弟の最近の合言葉は「生活改善」。「生活改善」には早寝早起き、小食、適度な運動、節約、不用品(主に本と服)の整理、などが挙げられます(小学生みたいね)。なのに、なぜ!食べ放題と古本市に行くのかい?自分たちよ。よくワカラナイノヨー。自制心ってどこに落ちてるの。
5冊購入。ケストナーケストナー終戦日記』、岸田今日子『スリはする どこでする 続外国遠足日記帖』、沢村貞子『わたしの献立日記』、江國滋選『手紙読本』、岡本仁・岡本敬子『今日の買い物。』。
どしゃぶりでパンツの裾が大変なことに。やっぱ必要かしら?長靴、じゃなくてレインブーツ(ファッションの世界はトレンディな言い回しが大事)。


1日(月)
もう今年も半年経ってしまった!
『天使と悪魔』を見る。ダン・ブラウンファンの連れ合いと一緒に。
ん〜、詰め込みすぎ!!殺人時間が予告されているという設定とはいえ、慌ただしいことこの上ない。本来ならそれがスピード感に繋がるんだろうけど、今回は残念ながら上滑り。私はトム・ハンクスが生理的に苦手。顔が全体的に「モッ」としてるんだもん。でも「モッ」って表現しても、誰にも分かってもらえない…。

ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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