GOLDEN里帰りTOUR ’09

kanoroot2009-05-07

3日(日)
本日から連休。ぼちぼち起きて、ハムサンドとミルクティー。ハムサンドは学生時代、母親がつくるお弁当の常連だった。具はシンプルにハムとレタスのみだけど、べらぼうにうまい。お昼から『グラントリノ』を見に行く。むむぅ、おもしろい。気が早いけど、すでに今年ナンバーワンの映画になる予感。胸が詰まるのと同時に、爽快さを感じる映画は初めてでした。物語はありきたりだし、先も読めるのに、なんでこんなに凄い作品になるのかよく分からん。とにかくよかったとしか言えない。


4日(月)
連れ合いと弟と私の3人で岐阜に向かう。携帯本は『細雪』の続きと、アラン・ベネット『やんごとなき読者』。後者は、朝日新聞に載っていた鴻巣さんの書評を読んで、おもしろそうだったので買ってみた。
墓参りをしてから、会食へ。カウンター席ってすばらしい。ほとんど会話しなくて済む。仲の悪い家族でごはんを食べに行くなら、鮨屋のカウンターをおすすめします。しかも父親の隣は、連れ合いが座って防波堤になってくれたため、私と弟は寿司を堪能。稚鮎の甘露煮のほろ苦さと上品な甘みに唸り、口の中でとろけるウニにため息。


5日(火)
朝早く起きて、ずーっと行ってみたかった、岐阜県養老郡養老町にある「養老天命反転地」(http://www.yoro-park.com/j/rev/)へ行く。荒川修作、マドリン・ギンズという二人のアーティストが作った、実験的なアーティスティックテーマパーク。イサム・ノグチモエレ沼公園や、ガウディのグエル公園のような、広場に芸術作品がいくつか点在する、のんびりできる公園のような場所を想像していったら、全然違っていて度肝を抜かれました。
野外版ビックリハウスと言ったらいいのかなぁ。気が狂った芸術家の頭の中に入ったような感じ。どこもかしこも遠近感や平衡感覚が狂うようにできていて、身体感覚がわけの分からない状態になります。しかも崖や坂が半端ない傾斜で、手すりも柵もなくて、ノン・バリアフリーもいいとこ。山道より危ない。でこぼこの地面を、「こんな夜にー、おまえにのれないなんて〜!」と清志郎を(追悼の気持ちも込めてね)大合唱しながら突き進む。カップルは疲れ果てて座り込み、老人は「こわいぃ〜」と壁にしがみつき、子どもは泣き叫んでいたけれど、めちゃくちゃ楽しかったです。
岐阜に行く機会があったら、ぜひ寄るべし。ソープ以外に、岐阜が世界に誇れるものがあってよかったわ〜。岐阜駅前のソープランド街は日本一で有名なのだよ。フフフフ。恥。
夜は、焼肉をたらふく食う。6人で20人前。どこの相撲部屋だよ。


6日(水)
ホテルをチェックアウト。友人の家に遊びに行き、お昼はネギ焼きをこれまたたらふく食う。里帰りの旅は、食べ歩きの旅でもあります。張った腹を抱え、えっちらおっちら東京へ。家に帰ると、留守番していた猫たちがお怒り。部屋がウ*コ・パラダイスになってました。はぁー、やれやれ。