道楽の果てに。

kanoroot2009-04-14

旅行したい。アジア圏がいい。香港に行きたい。
平松洋子の新刊『おんなのひとりごはん』を読んでいたら、香港の食べ物がたまらなくおいしそうに書かれてあったのだ。「腸詰、焼鴨、叉焼、油鶏……そのうち二種類ほど組み合わせ、ごはんのうえにのせてもらう。こってり濃い老油がごはんにしみた、いってみれば「のっけごはん」。あの味を思い出すと、うずうずする。」
読んでる私もうずうず。うー、よだれが出るぅ。
タイミングよく『FRaU 5月号』の特集が「香港、三昧!」。すばらしい。念入りに予習して、夏に出陣してやるわ。


うちの家系には、「道楽の遺伝子」が組み込まれているとしか思えない。
私も見事にはまってしまいました、着物に。もう、それはそれはどっぷりと。空いている時間があれば、手持ちの着物、帯、帯紐、帯揚げを引っ張り出して、色&柄合わせをしながらにんまり。着物関係の本ばかりを読み漁り、街で素敵な着物姿の女性を見かけると、ストーカーさながら後をつけて、着こなしを凝視。お金もかかるし、実用的でないし、趣味にするには最悪だよなぁと分かっちゃいるけど、毎日楽しいのよ〜。超楽しい。
こんなふうだから「堅実な生活」とか私には無理なのだ。貯金ってなんですかー?宵越しの金は持たねぇぞー。


着物の着こなしが断然かっこいいのは、鈴木清順の映画です。
『夢二』では、広田玲央名が白い着物に黒い帯、赤い帯締めをしているのがモダンでかっこよく、マドンナ役の毬谷友子は江戸風なロマンテックな雰囲気。
ツィゴイネルワイゼン』では、大楠道代の着物を脱ぐシーンが素敵。するって脱ぐのが色っぽいの。いいなぁ、私も「するっ」って脱げる着方がしたい。今の着付けだと、補正下着も付けているから脱ぐのが一苦労だもの。「よっこらしょお〜っ」て感じで、色気とはかけ離れすぎ…。まぁ、「するって脱ぐ」のを必要とする場面に出くわすかどうかが、あやしいところですがね・・・。
しかし、鈴木清順的着物の着こなしには憧れるのだけど、洋服同様、着物でも大人っぽくて渋いものが似合わない私。「粋」なんて夢のまた夢。しばらくは、コンセプトは「素直なお嬢さん風」で行きたいと思います。

夢二 デラックス版 [DVD]

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