神さま、頑丈な胃腸を私にください。

kanoroot2008-10-20

天高く、猫肥ゆる秋。みなさん、いかがお過ごしですか。
私は今、猛烈におなかが痛いです・・・。猫がもりもり食べるのにつられ、私ももりもり食べていて、ふと気付いたら様子がおかしくなっていた。一日に三日分?と思われる量の食事を詰め込んだからかしら?そんなこんなで腹痛ですが、「日記をきちんと書くように。」とのお叱りの声が各方面(二ヵ所ほど)から寄せられましたのでがんばります。トイレにいつでもダッシュできる姿勢でお送りします。


先週、代官山にできたEATARYに初めて行ってきた。EATARYっつーのはイタリアはトリノにある有名なマーケット。一万平方メートルの歴史的なリキュール工場跡地に建っており、イタリア全土の特産品を扱っているのです。代官山にできたのは、その海外一号店。おもしろい食材が豊富で、カフェスペースで食事もできる。パスタもピザもなかなかうまかった。ジェラートやケーキも充実(激甘で歯が欠けそうだけど)。買った食材は、ずっと欲しかった幅広パスタ。前に料理教室で食べたら、もちもちでおいしかったのだ。クリーム系のソースと合わせてみよう。
イタリア人スタッフが多いっていうのもあるけど、接客がとにかくゆるい。何聞いても「うーん、私にもよく分かんないのよね〜」って感じの反応だし、盛り付けも雑だし、サーブする時テーブル上の物をがんがん落とすし。わざとか?イタリアンな雰囲気を醸し出すためにわざとやってんのか?と思うくらいのアバウトさだった。それでも嫌な感じはしなくてなんだか楽しくって、これがイタリアのよさなんだよなーと思いながら帰った。坪10万の代官山でなんとか生き残っておくれよ、EATARY。


最近読んでいるのは、桜庭一樹『書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記』、田辺聖子『残花亭日暦』、三浦しをんのエッセイ続行中。
『残花亭日暦』は田辺聖子の介護日記。夫の癌の発覚、闘病、亡くなって納骨するまでを描いている。私は、死や病気を題材にお涙頂戴で仕立て上げている小説やドラマが好きじゃない。現実はもっと淡々としていて受け止めていくしかないし、泣いているだけじゃ何にもならないからだ。だいたい死にゆく人を前にして、本人が頑張ってるのに泣いてなんかいられないよ。「いささかは 苦労しましたと いいたいが 苦労が聞いたら 怒りよるやろ」こんな歌を詠みながら仕事と介護をバリバリこなし、ダンナさんの死を悲しみと笑いで受け止める田辺さんは、やっぱり素敵な人だなぁと思う。

残花亭日暦 (角川文庫)

残花亭日暦 (角川文庫)