チーズまみれ。

kanoroot2008-09-23

昨日は弟と新宿で遊ぶ。待ち合わせの時間通り、紀伊國屋に着いたことに驚かれる。私はインドのバスなみの時間感覚を持つ女!10分や20分の遅刻は当たり前なのさ!


と威張って言うことではありませんね…。みなさん、いつもごめんなさい。やればできる子でした。


北野武の新作『アキレスと亀を観に行く。売れない画家の半生。絵が売れないまま、家族を犠牲にしてまで芸術を続ける主人公は気違いじみている。それでも、表現することに自分のすべてを注ぎ込む彼は幸せそう。芸術にかかわるってきっとそういうことだ。人の生き死にの前には何の役にも立たないし救いにもならないけど、描いているだけで楽しいという気持ちだけで突き進める。幸せと不幸の間をぐるぐる回るパラドックスから抜け出せなくなってしまっても、好きだから止められない。武もそういう想いで映画を撮リ続けているんだと思う。
大作ではないけど、いい映画でした。観終わった後、じわじわじわーと暖かい気持ちになりました。樋口可南子がなんとも自然に「芸術家の妻」になっていたのがよかったです。


さて、乳製品ががんがん値上がっている昨今にどうかと思うんですが、とうとうチーズの扉を開いてしまったよ!
どういうことかっていうと。私が働いているお店のオーナー(ソムリエ・チーズの資格を持っている。たぶん前世フランス人。チョコは「ショコラ」、デザートは「デスエル」と言います。)が、おすすめのチーズ専門店で売っている醗酵バター(ゲランドの塩入り)がとてもおいしいとうるさいので、食べてみようと思ったのだ。それで、行ってみました。神楽坂の「アルパージュ」。
買ったのは3つ。例の醗酵バター、フロマージュ・ブラン フェセル、モッツァレラ ディ ブファラ DOP。チーズには全然興味がなかったし、種類がありすぎるのでよく分からない。「フェセル」とか「DOP」とか理解不能な単語がくっついていたけど、とりあえず知っているチーズから買ってみた。
これがねぇ、もう〜、おいしいの〜。身がよじれるほどうまい。今まで食べていたチーズは石鹸か?!もしくは白いゴムか?!てなくらいの違いなのだ。こんなの知っちゃったら後戻りできないよう。でも値段も高いよう。バターなんてエシレより高い。どういうことだよ(うまいけど)。今後うちの家計を圧迫すること間違いなし。


モッツァレラを食べたいために、イタリアンのごはんが続いている。久しぶりにトマトソースのパスタを作ったらおいしかった。パスタといえば、「ブリ買う」(料理が上手でセンスがよいセキヤさんの日記)。復活して本当にうれしいです。