神は立川に宿る。
赤ちゃんを産んだ友達が実家(藤沢)に帰っているので、遊びに行きました。遠足気分で朝からわくわく。スターバックスでラテ、ブックファーストで本を何冊か買って、新宿から小田急線に乗り込む。『百日紅(下)』杉浦日向子、『漢方小説』中島たい子、『少女には向かない職業』桜庭一樹など。杉浦日向子おもしろーい。北斎が天才なのにあくまで町人暮らしを貫くのが粋でかっこいい。江戸っ子って見ていて気持ちがよい。
友達は元気でなにより。赤ちゃんが寝ているところ、友達が編んだバブーシュカをどろぼうかぶりとか翁かぶりをさせて笑い転げる。赤ちゃんって、何されても無表情だから可笑しい。それでいて関係ないところで笑ったりする。玖保キリコの『いまどきのこども』で、キリタくんが赤ちゃんの後ろの壁に吹き出しを付け、大人っぽい台詞を書いて遊んでいたのを思い出す。同じことをすごくやりたい衝動にかられたけど、ぐぅっと我慢する。友達のお母さんは天然酵母パンの先生をやっているので、たくさんパンをもらって帰る。
玖保キリコは私の好みの絵を描く漫画家のひとり。私はどうやら空白が多いシンプルな絵が好きみたいです。大橋ツヨシとか鈴木志保とか。ブローディガンは『船を建てる』鈴木志保、で知りました。復刊して当然です。名作ですもの、オウオウオウ(アシカの喜び)!
絵は好みではないんですが、最近読んだ中でおもしろかったコミックは『聖☆おにいさん』中村光。世紀末を無事に越えたブッダとイエスが下界にバカンスに。二人は東京は立川のアパートに同居中。(←この設定だけで読みたくなるでしょ。)得の高いこと言うと後光が差したり、我慢すると聖痕開いちゃったり、いいのかってくらい宗教ネタ満載。ギャグの詰めがちょっと甘いところもあるけど、生真面目なやつらが言ってることだから仕方ないかという気分にもなります。プールのサウナでイエスと極道のアニキが話す場面が大好きです。
- 作者: 中村光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: コミック
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