ルネッサンス絵画風。

kanoroot2008-02-04

また風邪。咳とくしゃみと鼻水が止まらない。この冬何度目だよ〜。背が高くてよく食べるためか一見「健康そう」と思われますが、実は超虚弱。一緒の学校や職場の人がビビるくらいの虚弱っぷり。保健室や駅長室はもちろん、コンサートホールの係員控え室、デパートの医務室(医者が常駐していてびっくりした)にも運ばれた経験があります。


それにしても、この家に引っ越してから具合がよろしくない日が多い。オーナーからは「方角が悪いのよ。四隅に塩を盛りなさい!」と言われたし、本当に風水って当たるもんなのかなぁ、と思いつつ、ふらふらしながらも買い物へ行く。八百屋で期間限定のなまこ餅が本日入荷されるのです!アーモンド入り2個と黒豆入り1個を無事ゲットして、野菜とまとめて配達をお願いする。帰りに本屋に寄るも、平積みにされた女性誌の表紙モデルの顔がみんな同じに見えてきたので、あわてて帰宅。


うちで昨日録画した『情熱大陸祖父江慎の特集を見る。祖父江さんて、乙女な人なんだなぁ。彼が手がける装丁の何がすごいかって、デザインが新しくておもしろいだけでなく、開かないと分からない作品の魅力を、目に見える外の世界へぐぐぐーっと引き出しているところだ。例えば祖父江慎装丁の川上弘美『東京日記 卵一個ぶんのお祝い。』『東京日記2 ほかに踊りを知らない。』は、奥付に「川上」という判子が押してある。カラーだしちょっと斜めなのでまるで本物の著者検印みたいだけれど、本当はそれっぽく見せた印刷なんだそう(『本の雑誌1月号』に載ってました)。このデザイン的お遊びはものすごく川上弘美っぽくて、ほんとの話なんだかうその話なんだか曖昧なこの日記にぴったりだと思うのだ。


つい文庫よりハードカバーを買ってしまうのは素敵な装丁のせいだよね〜と、自分の散財をブックデザインのせいにして、18時に布団に入りました。

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))