アンチ・アンチエイジング。

kanoroot2008-01-31

『カレセン』なんていう本を買ってしまって、ときめきながら読む。「カレセン」とは「枯れたおじさん専科」の略。かっこいいおじさん好き、まさに私のような女子(あえて女子と言わせて。)のことだそうです。高校生の頃のマイアイドルは、ポール・ニューマン三國連太郎笠智衆。本気で、将来は連太郎が乗った車椅子を押しながら海辺を散歩するのを夢見てました。ふふ。隣に犬とか走っててね。猫は、海辺には合わないね。残念。


作家は内田百けん田中小実昌などが紹介されています。素敵おやじにはユーモアが欠かせない。百けん先生、本人は至ってまじめなんだろうけど、『第一阿房列車』のわがままっぷりや『ノラや』の狼狽する様子は愛らしくて可笑しい。「枯れたおじさん」にはチャーミングさ、というか、どこかずっこけた感が必要なんだろうか。私が王道だと思っていた白州次郎は紹介されていませんでした。シャープでおしゃれすぎるのは駄目なのかしら。


そういえば『MONSTER』浦沢直樹、愛蔵版が出ましたね。ぱちぱちぱち。『MONSTER』といえば、テンマでもなくヨハンでもなく、なんといってもルンゲ。影の主役でしょ。かっこよすぎるでしょ、あのオヤジ。本棚いっぱいで泣く泣く売った『MONSTER』、ルンゲ会いたさにまた買ってしまいそうです。